白井さん
  • 白井さん
    お子様1人(5歳)
  • 所属
    NPO法人チルドリンひろしま
  • 業種
    :イベント企画
  • 勤務時間
    :働ける時間を選んで
     会社と協議の上決定
  • 勤務内容
    :イベントの企画運営

現在の白井さん

いろいろなことに興味を持ち、できることを少しずつ増やしてきた白井さん。
その好奇心がきっかけとなり、ママの活動の場として募集していたイベントへ足を運んだことから今の仕事に出会いました。
人と会い、繋がることを大事にし、現在もママの活動の場として開催するイベントでの仕事を通して縁を広げています。

白井さんに、これまでのお仕事経歴を伺ってみました

卒業後、今とは全く違う職種で正社員をしていましたが、結婚・妊娠をきっかけに退職しました。

子どもが産まれ、子育てをする中で、一緒に働く人に迷惑をかけない働き方はどうすればできるのかということを考え過ぎてしまい、なかなか仕事復帰するきっかけを掴めずにいました。

しばらく躊躇していましたが、家に居て家事と育児を一生懸命やりながらも、社会に出て活動したいと思う自分がどこかにありました。
私は元々、色々なことに興味がありましたが、なかなか一歩が踏み出せずにいました。
悩んでいることを知人に相談したところ、「趣味を生かしたクラフト教室をはじめてみたらどうか?」と背中を押してもらった事で、行動に移したところ、自分の気持ちが変化しはじめました。

教室も軌道にのってきた頃、もっと共感できる仲間が欲しいと思い、思い切ってママ向けのイベントに出展してみたんです。すると、そのイベントが思った以上に楽しくて。 出展している他のお母さんたちと交流できて、繋がりも広がりました。
一番良かったことは、私と同じような気持ちで社会に出たいと思っている人がこんなにいるんだ!ということも知り、モヤモヤしていた気持ちが晴れ沢山のエネルギーをもらった事です。
そんな時に、イベントの実行委員のお話をいただき、気軽な気持ちで参加しました。
最初に運営側の仕事に携わった時は、更に女性のエネルギーを感じワクワクしたことを覚えています。
今は所属のNPO法人のイベント業務に携わるかたわら、仕事で培った経験を活かし、私自身が主催者として地元で年に数回、大人から子供まで楽しめる色々なイベントを開催しています。 イベントの仕事が自分には一番合っていると感じているので、イベントの企画運営をメインにそのほかの活動のペースを調整しています。

今のお仕事内容は?

私が携わっているのは、所属のNPOが開催している「ママまつり」というイベントです。
子育て中のお母さんが一歩前に踏み出せるような、社会と繋がりを持てる場を提供できればという想いを持っています。 企画立案から、集客のためのチラシ制作と配布、出展者の募集に関する仕事、イベント当日の会場作りまで、やることは多岐に渡ります。
これは一人の力だけではとてもできることではないので、毎回チーム制で担当しています。 ママまつりは今まで年に2回くらいでしたが、今年から年4回を予定しており、ますます忙しくなりそうです。

今の仕事の楽しさ、やりがいなどはどんなところにありますか?

とにかく、人と繋がれること。最初に妹と一緒にイベントに出展したのも、他のお母さんたちと繋がりたいという思いがあったからですし、主催側でイベントに関わることで、普段の生活だけでは得られないご縁、出会う人の多さを実感しています。人に出会えば、それだけ多くの考え方にも触れることができ、自分自身の勉強にもなっているなと思うことは多いですね。
イベントに出展されている方は、意思を持って参加表明して行動を起こしている方たちですし、皆同じ志を持っているというか、良い刺激を与えあえるという意味での繋がりは、私にとって、とても大切なことです。
色々なことに興味を持ってしまう私なので、イベント当日は新しい出会いにワクワクし、主催者側でありながら自分自身もしっかり楽しませてもらっているという感じです。

とはいえ、イベントを1つ運営するのは準備に時間もかかり大変だと思います

そうですね。イベント自体は1日で終わってしまいますが、それまでの準備や裏方の仕事はけっこう大変で。
仕事と家事育児のバランスとして、私の中では"子育てや家事の合間に自分が楽しむために仕事をする"というのがベストだと思っています。

それなのに、イベント当日が近づいてくるにつれ、思うように準備が進んでいないと焦ったりイライラしてしまい、仕事と家庭どちらがメインなのか分からなくなってしまうことも時々あります。
週末は100%家族と過ごす時間として基本的に仕事はしないようにしています。それでも、しなくちゃ間に合わないかも…と不安もあったりして。
時にはゆっくりしたいと思うことももちろんありますが、かといって仕事への一歩を踏み出して活動を始めた今、何もないと寂しさを感じてしまうので、ないものねだりですね(苦笑)。

夫や近くに暮らす夫の両親に、時には頼りながら、仕事をさせてもらっています。
イベントは私一人でできるボリュームではないですし、本当に多くの人と関わり合いながらすることだと思っています。
社会で人との繋がりを持ちたいと思っていた私としては、この仕事ができていることが嬉しいですし、楽しいので辞められないですね。

ご自身がイベントに出展したことが、仕事として今に繋がっていますね

私もまさか、イベントの企画運営が仕事になるとは思っていませんでした。
今までは、求人票を見てパートを探したり、ハローワークに行って探すということが仕事の探し方だと思い込んでいました。
どこにどんなご縁があるのか分からないので、そうした仕事の情報がたくさん集まる場所へのアンテナは張り巡らせつつ、仕事とは全く関係のない場所にも、興味があるところには、とにかく足を運んで、自分が納得できる仕事に出会えるまで色々見ていけばいいんじゃないかなと思うんです。

そうして出会った多くの人から情報もいただけるということを、私自身も実感しています。
"仕事を探す"という目線ではなく、"人と繋がる"という目線で行動を起こせば、自分らしい仕事に出会うきっかけが掴めるのではないでしょうか。

最後に、一歩を踏み出すことに迷っている方にひとこと!

いろいろ悩む前に一歩踏み出してみてください。
私は、その一歩はが難しいことを想像しすぎてなかなか踏み出せずにいましたが友人に相談することで道が開けました。
ですから、「身近な誰かに相談する」それだけでも大きな一歩だと思います!
仕事と家庭の両立は大変な事も多いけれど、どんな職種でも仲間がいることで助け合って頑張れ、楽しめると思いますよ。