仕事で培ったスキルで、家庭にも優雅なひと時が生まれました

石橋さん
  • 石橋さん
    お子様2人(4歳・2歳)
  • 勤務地
    中国国際航空(広島空港内)
  • 業種
    :運輸業
  • 勤務時間
    :土・日・祝限定
     午前9時〜午後3時
  • 勤務内容
    :職種「地上職」
     空港でお客様の発着のお手伝い

石橋さんにこれまでのお仕事経歴を伺ってみました

音楽大学を卒業したのですが、父がホテルマンだった影響で最初に就職したのはホテルの営業職です。その後、旅行代理店に転職して5年間勤務しました。
旅行会社では個人旅行者のツアー日程を組んだり、航空券を予約したりといった窓口業務をおこなっていました。
航空券には「発券」という工程があって、実は航空券を発行するのって、決まりごとが沢山あって覚えるのが大変なんです!細かいルートや専用の記号をいれたりしないといけないうえに、航空会社ごとに入力の機械が違います。旅行代理店では様々な航空会社の端末を扱います。
そこで、この複雑な工程を地道にコツコツ処理していく作業が私には向いていると思ったことがきっかけで、航空会社に転職し充実した日々を送っていました。
でも、結婚に際し夫の転勤があって離職せざるを得なくなりました。自分の好きな仕事に就きながら泣く泣く辞めたことを覚えています。

ホテルに空港…というと語学も堪能なんですか?

いいえ(笑)私,語学は苦手です。本当に。びっくりでしょう?(苦笑)
ホテルに就職しようと思った時、採用条件には当然英検1級以上等の高い語学力が求められていました。音大卒の私には語学力などありませんでしたが、ホテルに就職したいという強い意思だけで面接に挑んだんですよ。
求人応募の時から最終面接まで、企業側の条件には一致していない自分ですが「ダメもと」の気持ちで挑戦しました。ホテルで働きたいという「熱い気持ち」が伝わったということでしょうか?(笑)
結果としてそこから自分の向いている仕事を発見し、現在の空港勤務に至ります。

現在どんなお仕事をされているのですか?

職場では「地上職」と言って,空港内でお客様の出発や到着のお手伝いをしています。
具体的にはお客様がカウンターで荷物を預ける際の確認や重量オーバーしていた時のご案内、搭乗手続きカウンターのサポート、手荷物検査依頼、ロストバゲージなどのトラブル対応等々多岐にわたりますが、気持ちよくお客様に当社の飛行機を利用していただくために日々奮闘しています。

今のお仕事はどういう経緯で出会うことができたのですか?

実は私、もともとこの会社で働いていた出戻りです(笑)
ちょうど子供の手が離れ始めたころに、何件かお声がけいただいた中にこの会社もありました。
フルタイムは難しいと思っていましたし、航空会社はどうしても天候等による飛行機の遅延や、お客様の事情や要望等で勤務時間が左右されます。予測しない事態が発生することは珍しくありません。
ですから、航空会社の不規則な勤務状態を考えると、到底この会社に戻ることはできないと思っていて、何度もお断りしていたんですよ(笑)
すると会社側が「あなたの希望は何か?」と聞いてくださって…。
最終的には「土日祝限定・勤務時間も午前9時から午後3時の固定で良いので復職してみないか?」と言っていただきました。
会社の理解を感じ、そこで自分の好きだった航空会社の仕事への復帰を前向きに考え始め復職を決心しました。

復職にあたって、大変なことはありませんでしたか?

当初、土日祝が仕事なので、家族で出かけるというような時間が少なくなることが一番気になりました。
ただ、夫には平日基本的に定時に帰ってきてもらい、家族の時間をそこで確保することとしました。夫がイクメンということもあって、病気の時には子供の看病なんかもこなしてくれるので、安心して働けます。
出産後は子育てのことで精一杯で、再就職のことを考える余裕もなかったのですが、子どもが大きくなるにつれ周囲からの声掛けや夫の理解もあり、働くこと自体に家族の大きな反対はありませんでした。
でも、最初に「空港勤務」と話した時には、不規則な勤務時間などを想像して嫌がっていましたけどね(笑)
会社は人手不足もあったのかもしれませんが、私の復職にとても理解してくれています。
土日祝の曜日限定ということはもとより、時間も午後3時になったら、きちんと帰らせてくれます。土日にある子供の行事なんかにも配慮してくれるので、今は全く問題なく勤務していられます。

今のお仕事のやりがいについて教えてください

本心はもっと働きたいんです。自分の勤務時間が決まっているとはいえ、やむを得ないフライトの遅れなどで、自分がお客様の対応を最後まで出来ない時なんかは、お客様や同僚にも申し訳ない気持ちで一杯になります。
でも、その短い勤務時間の中でも、子育てとは全く違うやりがいを感じています。
空港での地上職のやりがいは、定刻に飛行機がきて、お客様の荷物が揃って、お客様も予定時刻に皆さんチェックインされて…無事出発していくという一連の流れが何事もなく進んだとき、「あー良かった」って心から思います。
でも、何事も無いのって珍しいんですけどね。皆様,定刻のフライトへのご協力お願いします(笑)

もっとこうなったら女性は働きやすくなる!

企業側が「女性の相談にのってくださること」だと思います。
私も求人情報だけでみると、きっと勤務時間の不一致から今のお仕事には就けていません。
会社との話し合いの中で、会社側が私の気持ちを汲んでくださり、私は良い働き方を見つけることができたと思っています。
子どもがもう少し大きくなれば勤務時間を増やして会社に恩返しできたらいいなと思います。

現在働くことに悩んでいる女性に石橋さんから一言!

気になった職業が見つかったら、「とりあえず会社に電話して聞いてみる」という一歩踏み出す勇気が大事です!
でも、お子さんもいれば、その行動が億劫になることはよく分かります。
求人情報を見ただけでは自分の希望と合致していなくても、その仕事をやってみたいという熱意があれば開ける道もきっとあります。私はホテルに入社したときも、今の会社に入社した時もそうでした。
大変だとは思いますが、ほんのちょっとの勇気をもって、企業に自分の熱意をぶつけてみると何かが変わりますよ!皆さんの一歩を応援します!